NYダウの電子取引は、今朝7時ごろからの10分間で35ドルほど上昇し、11時ごろに50ドル高まで上昇しました。しかし現在は25ドル高付近まで失速しております。一方、ドル円は、今朝7時ごろから40銭ほど円安に進み、11時ごろにドル円が111.6円付近まで上昇しました。しかし、現在のドル円は、今朝7時頃の水準付近まで下落しております。メドウズ議員発言に反応して今朝7時ごろからリスクオンの流れが強まりましたが、12時ごろからリスクオンの流れがかなり弱まってきました。

これまでオバマケアの代替え案に反対してきた下院保守派議員で構成する下院自由議員連盟を率いるメドウズ議員が、オバマケアの代替え法案について、下院共和党が同法案通過への支持獲得に向けた合意で落としどころを見出すことは可能だと述べたことでリスクオンの流れが少し強まりましたが、その流れも限定的でした。オバマケアが下院を通過しても、今度は上院での審議があり、これが難航すると見られております。また、トランプ政権側の盗聴疑惑に対する苦しい弁明も続いております。

トランプ大統領は、3月4日に自身のツイッターで「オバマ氏が大統領選前にトランプ・タワーを盗聴させていた」と書き込みました。しかし、コミーFBI長官が20日の議会高騰会で、「FBIにも司法省にも盗聴を裏付ける情報はない」と述べました。米国では、1972年に民主党本部で起きた盗聴侵入事件で当時のニクソン大統領が辞任に追い込まれた「ウォーターゲート事件」がありました。ちなみに、トランプ大統領のツイッターへの書き込みは、「公文書」として米政府に保管されます。一般人と大統領では、ツイッターへの書き込みの重要性が違うようです。トランプ政権側が盗聴疑惑に対する証拠を何一つ公表できないだけに、トランプ大統領への不信感も高まっているようです。