昨夜のNY原油は、一時51.8ドルまで上昇しましたが、51.1ドルで取引を終えました。昨日の原油市場は、北海油田の一部が保守点検のために生産停止となったことやAPI週間石油在庫統計発表を受けて朝方からじり高基調を続けましたが、EIA週間石油在庫統計発表を受けて急落しました。APIからは「原油が180万バレル減」と発表されましたが、EIAからは「原油が160万バレル増」と発表されました。

昨夜発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油が43万バレル減予想に対して160万バレル増、ガソリンが140万バレル減予想に対して60万バレル減、ディスティレートが100万バレル減予想に対して50万バレル減となり、製油所稼働率が1.5%上昇の90.8%となりました。米原油生産は、5万2000バレル増の日量919万9000バレルとなりました。

米製油所稼働率は、2月17日時点で今年最低となる84.3%まで低下し、3月10日時点でも85.1%でしたが、その翌週から87.4%

⇒89.3%⇒90.8%となり、ようやく米エネルギーの不需要期を脱出し始めたようです。米製油所稼働率は、これから需要期のピークとなる8月頃に向けて93~94%付近まで上昇することが予想されます。米原油生産は、OPECが昨年10月に協調減産の暫定合意を発表してから安定した増加傾向を続けており、この5か月間で日量74万バレルほどの増産となりました。

NY原油の日足
NY原油の日足

※チャートの情報提供元は(株)エムサーフです。チャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、株式会社エムサーフは一切の責任を負いません。