米軍のシリア空軍施設へのミサイル攻撃を受けてNY原油の電子取引は、11時ごろに52.9ドルまで1.3ドルほど急伸しました。その後、13:20時点で52.5ドル付近まで軟化しました。米国の国防当局者は、「今回のシリア軍施設へのミサイル攻撃は1度限り」と述べております。シリア政府が生物化学兵器を使用したことに対する米国の制裁攻撃だったようです。「今回のミサイル攻撃は1回限りだが、再び生物化学兵器を使用すれば、再びミサイル攻撃をする。」ということのようです。米軍は、アサド政権を支援してきたロシアに告知してから今回のミサイル攻撃を行ったことから、米国とロシアとの関係悪化とはならないようです。こうしたことを考えると、「地政学的リスクの上昇は一時的」と考えるべきかもしれません。そうなると、今回のミサイル攻撃は、原油市場に対する短期的な売り場を提供したことになるのかもしれません。