米軍によるシリア政府の空軍施設へのミサイル攻撃を受けてNY金の電子取引は、11時ごろに1271ドルまで18ドルほど急伸しました。その後はじり安の展開となり、13:00時点で1264ドルです。ドル円も一時110円10銭まで80銭ほど円高に進みましたが、13:00時点で110円60銭です。

 生物化学兵器を使用したとして米軍によるミサイル攻撃が行われました。シリア政府がサリンを使用したとされておりますが、シリア政府はこれを否定しております。しかし、トルコの保健省は6日、「化学物質・サリンが使用されたことを示す証拠が検出された。」との声明を発表しました。WTOも同様な発表を行っております。米軍は、アサド政権を支援してきたロシアに告知してから今回のミサイル攻撃を行ったことから、米国とロシアとの関係悪化とはならないようです。米国のミサイル攻撃は、非人道的な生物化学兵器を使用したことに対する制裁でもあることから、地政学的リスクの高まりは一時的なものかもしれません。そうしたことを考えると、今回のミサイル攻撃が金相場の売り場を提供したことになるのかもしれません。