NY原油の電子取引は、米軍のシリア空軍施設へのミサイル攻撃を受けて先週末7日の日本時間12時ごろに一時52.9ドルまで上昇し、現在は52.5ドル付近で推移しております。米国の国防当局者は、「今回のシリア軍施設へのミサイル攻撃は1度限り」と述べており、地政学的リスクの上昇は一時的との見方が多いようです。

 ベーカーヒューズから先週末に発表された米オイルリグ数は、前週比10基増の672基となり、増加傾向が11カ月続いております。しかも、この11カ月間で318基から354基も増加しており、米国の増産はしばらく続きそうです。

 CFTCから先週末に発表されたNY原油におけるファンドの買い越し枚数は、前週比1万302枚増の40万8382枚となり、6週間ぶりに増加に転じました。ファンドの買い越し枚数は2月21日時点で55万6607枚まで増加して過去最高となりましたが、その後の5週間で15万8547枚も減少し、玉整理一巡となったようです。

 原油市場の目先の注目は、来週17日の産油国会合となりそうです。17日の産油国会合では、OPEC加盟国と非加盟国による協調減産の半年間延長に対して話し合われます。大方の予想では、「協調減産の延長合意」となっているようですから、「噂で買って、事実で売れ」という相場格言もあるように、17日の産油国会合に向けて原油市場が堅調地合いを続け、「延長合意」を受けて利益確定の動きが進むことも考えられます。