NYダウの電子取引は、14時ごろに30ドル高付近まで上昇し、それに伴いドル円も今朝から50銭ほど円安に進み、14時ごろまではリスクオンの流れとなりました。その後、NYダウの電子取引が5ドル高付近まで失速し、それに伴いドル円も30銭ほど円高に進み、リスクオフの流れとなりました。日経平均株価は今朝から130円高付近で小動きを続けました。NY金やNY原油の電子取引は、今朝から小動きです。
上海ゴムが後場寄り直後に3.8%安付近から2.1%付近まで戻したことを受けて、東京ゴムも2円ほど戻して日中取引を終えました。その後、上海ゴムは再び失速し、3.3%安の1万5540元で取引を終えました。上海ゴムは、2営業日連続で年初来安値を更新したことを受けて、午後から突っ込み警戒が高まったようです。しかし、戻りも限定的となり、再び下落して取引を終えました。本日の中国の資源銘柄は、全体的に後場寄り直後に少し戻す場面もありましたが、その後再び失速し、安値圏で取引を終えました。
年初来高値からの下落幅は、上海ゴムが約31.4%、大連鉄鉱石が30.0%、上海鉄筋が18.8%となり、上海ゴムと大連鉄鉱石が弱気相場入りとなっております。大手投資銀行のバークレイズは先週末、「鉄鉱石価格は弱気相場入りしたことでさらに下落する可能性がある。中国の鉄鋼需要後退で低品位鉱石への移行が進み、鉄鉱石価格は50ドル台に下落するとみている。」との見通しを公表しております。鉄鉱石価格が現在の75.45ドルから55ドルまで下落すると、現在値から更に27%の下落となります。ちなみに鉄鉱石価格は、昨年6月ごろは50ドル付近で推移しておりました。上海ゴムや鉄鉱石など弱気相場入りした銘柄に対しては、「トレンドが変化するまで弱気継続」も一考ではないでしょうか。