昨夜のNY原油は、地政学的リスクの上昇やリビア問題に反応して53ドルまで上昇して取引を終えました。これでNY原油は、10営業日で6ドルほど上昇し、3月7日以前の急落前の水準まで戻り売ました。

 米軍がシリア空軍施設をミサイル攻撃したことにより、米国とイラン&ロシアとの政治的緊張が高まったようです。そして、北朝鮮のミサイル発射実験や核開発を受けて米軍空母が北朝鮮に向かったことも、地政学的リスクの上昇となりました。また、昨日の韓中の6か国協議では、北朝鮮の核実験には強力な追加措置をとることで合意しました。それを受けて中国軍の北朝鮮方面への強化が始まったことも地政学的リスクを高める要因となりました。これまで中国は、同じ社会主義国家として北朝鮮を支えてきた側面もありましたが、先週の米中首脳会談で、トランプ大統領が北朝鮮のミサイル発射実験や核開発に対する厳しい態度を中国に要求していたことから、中国としても今後の米中貿易を円滑にするために、北朝鮮に対する厳しい態度をとる必要が出てきたようです。

 来週17日の産油国会合では、OPEC加盟国と非加盟国による協調減産の半年間延長に対して話し合われます。大方の予想では、「協調減産の延長合意」となっているようですから、来週17日の産油国会合に向けては、原油市場が強材料に反応しやすくなっているのかもしれません。