TOCOMの公表値による東京ゴムにおける投資家ポジションは、3月15日時点で3302枚の売り越しでしたが、4月5日時点で880枚の売り越しとなり、4月12日時点で728枚の買い越しに転じました。一方、外国商品取引業者経由のポジションは、3月15日時点で3729枚の買い越しですが、4月5日時点で998枚の買い越しとなり、4月12日時点で809枚の売り越しに転じました。投資家ポジションは、国内投資家のポジションです。そして、外国商品取引業者経由のポジションは、その大半がファンドポジションと考えるべきかと思われます。

 以前の手口公開の時でしたら、店ごとの手口が解りましたので、ファンドポジションの変化もかなり正確にわかりました。市場に注文が出されるたびに「〇〇社から500枚の売り」などと、以前は手口が公開されておりました。しかし、手口非公開となった現在では、取引所が公開する「6分類カテゴリ別取組高」などで判断するしかありません。それによると、「ファンド・投資信託」ポジションが20~30程度で推移しておりますが、以前の手口公開時のファンドの数千枚単位の大量ポジションを理解している投資家であれば、「ファンドポジションはそんなに少なくない」ということがわかることでしょう。そして、以前の手口公開時の時のファンドは、外資系商品取引業者経由で注目を出していただけに、取引所が公表する「外国商品取引業者経由のポジション」の大部分がファンドポジションと考えるべきかもしれません。

 以前の手口公開時の東京ゴムにおけるファンドポジションは、基本的に「上がれば上がるだけ買い越しを膨らます」というパターンがほとんどでした。それに対して丸紅が4~5社の期間店から注文を出し、上昇トレンドが始まると、「ファンドの買い上がり対、商社の売り上がり」というパターンが多く見かけられました。以前の手口公開時の東京ゴムのファンドは、基本的に買い越しに徹しましたが、大暴落となった時は、稀に少し売り越しに転じることもありました。過去のパターンでは、買い方を基本としているファンドが売り越しに転じると、相場が底入れするというパターンもよくありました。今回も大量買い越しを誇っていた外国商品取引業者経由のポジションが、4月12日時点でようやく売り越しに転じただけに、そろそろ東京ゴムの底入れとなるのかもしれません。そして、今回の東京ゴムの下落基調では、投資家ポジションが売り越しを続け、4月12日時点でようやく買い越しに転じたことから、国内投資家の多くが今回の下げ相場を売り越しで対応したようです。こうした内部要因の変化も注目ではないでしょうか。


投資家ポジション