NY金は、4月17日に1294ドルまで上昇しましたが、その後は下落基調を続けております。東京金は、NY金の下落と円安が相殺する流れが続き、小動きを続けております。

ゴードルマン・サックスは、金相場の3か月見通しを1200ドル、12カ月見通しを1250ドルとしました。そして、「金相場は、短期的に圧迫される。米税制改革への期待の高まりや米国&世界経済の成長加速を背景に、より大幅な米国の利上げを織り込む動きや、QE縮小ペースの加速が見込まれることが短期的な金相場の弱気見通しの要因となる。」と指摘しております。中期的な見通しとしては、「見込まれる調整局面が買い場となる。」と指摘しております。

 NYダウが2連騰となって3月1日に記録した最高値(2万1169ドル)まであと173ドル幅に迫っただけに、米国株への高値警戒を高める必要もありそうです。トランプ大統領に対する大統領就任後100日間のハネムーン期間が今週29日で終了することから、トランプ大統領から本日発表される「税制改革の骨格」により米国株が更に上昇すれば、今週後半で米国株に対する利益確定の動きが加速することも考えられます。しかし、今週後半から米国株が下落に転じればNY金が上昇に転じる可能性が高まるものの、リスクヘッジの円買いが進むことも考えられます。それにより、米国株が急落したとしても、円建て銘柄である東京金にとっては、「NY金高&円高」となって小動きを続けることが考えられます。その反対に、米国株が更に上昇しても、「NY金安&円安」となって、東京金は小動きを続ける可能性があります。

NY金の日足
NY金の日足
東京金の日足
東京金の日足
 

 

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