上海鉄筋は、0.3%安で前場を終えましたが、14:00ごろに3%高まで急伸し、15:45ごろに1.2%高まで失速しましたが、2.5%高まで急伸して取引を終えました。大連鉄鉱石は、1.9%安で前場を終えましたが、14:00ごろに1.1%高まで上昇し、15:45ごろにマイナス転換して2%安まで下落しましたが、0.2%安まで戻して取引を終えました。一方、上海ゴムは、1.7%安で取引を終えました。本日の中国の鉄鋼関連銘柄は、今朝から乱高下となり、出来高が通常時の3倍ほどにまで急増しました。

本日の売買高は、上海鉄筋で約1000万枚、大連鉄鉱石で約350万枚となり、この2銘柄だけで1350万枚程にまで膨らみました。ちなみに米国の商品先物市場で最大の売買高を誇るNY原油でも、1日の売買高は80万枚程度です。そして、本日の東京ゴムは1万1380枚、上海ゴムは約76万枚です。こうした売買高の大きさにより、鉄鋼関連銘柄の値動きが、中国の資源銘柄全体に大きな影響を与えることになります。

先週3日頃から下落基調を強めてきた中国の鉄鋼関連銘柄の本日の売買高が通常時の3倍ほどにまで急増したことにより、本日が鉄鋼関連銘柄の底入れとなる可能性も出てきました。上昇を続けた相場が異常なほど売買高が急増して天井形成することもあるように、下落相場でも異常なほど売買高が急増して底入れとなることもあります。本日の鉄鋼関連銘柄の異常なほどの大商いを見ると、「売り人気が極まった」といえるのかもしれません。そして、圧倒的な売買高を誇る中国の鉄鋼関連銘柄が上昇基調に転じれば、上海ゴムもそれに追随する可能性が高まります。