タイ気象局は16日、雨季入りを発表しました。タイ気象局によれば、雨期明けは北部で10月半ば、南部で12月ごろの見通しです。雨季の期間の天然ゴム生産は、「安定期」とされております。そして、タイ南部の雨季が明けると、天然ゴムの増産期が始まります。タイでは、一年中天然ゴムの生産が行われておりまが、増産期は、安定期に比べて20%ほど生産量が増加します。そして、減産期は、安定期に比べて30%ほど生産量が減少します。しかし、インドネシアやマレーシアは、緯度の関係で増産期と減産期との差がほとんどありません。それにより、天然ゴムの世界生産は、減産期に10%ほど減少し、増産期に7%ほど増加する程度の変化でしかありません。このあたりを勘違いしている方は多いのかもしれません。

ここ数日の大雨によりタイ北部の複数の地域で洪水が発生しております。ウタラディット県やカムペンペット県、スコータイ県、チェンマイ県、パヤオ県、ピサヌローク県などから洪水が報告されております。

タイ南部では、昨年12月上旬と今年の1月上旬に大規模な洪水が発生し、天然ゴム価格が高騰しました。現在発生している北部の洪水が南部にまで広がれば、天然ゴム価格が高騰する可能性も高まります。これから12月ごろまで続くタイ南部の雨季の期間は、洪水への警戒が必要となります。気象庁が5月12日に発表したエルニーニョ監視速報では、「秋のはじめまでにエルニーニョ現象が発生する可能性は50%」と発表しております。ペルー沖のエルニーニョ監視海域の海面温度が上昇し始めているだけに、警戒が必要かもしれません。