中国の商品先物市場で最大級の売買高を誇る上海鉄筋は、中国主導で「一帯一路構想」について話し合われた国際協力首脳会議が閉会した15日から5営業日続伸で11%ほど上昇し、1カ月半ぶりの水準まで上昇しました。17日のNYダウが372ドル安となりましたが、それでも急伸を続けた鉄鋼関連銘柄やほとんど下落しなかった非鉄金属銘柄の地合いの強さが感じられました。

今週15日以降の中国人民日報を読むと、「一帯一路」に関するニュースの多さに驚かされます。一帯一路沿線国家の人気ショッピングや人気娯楽は何かとか、一帯一路沿線国家への観光がどのように変化するというコメントが目立ちます。また、一帯一路構想で中国の消費がどのように変化するとか、一帯一路沿線のインフラ投資がどのように行われるかとい記事も目立ちます。

中国の複数の国内航空各社は16日、沿線国家市場への輸送力拡大のための投資拡大を発表しました。また、日本通運は18日、中国と欧州の各主要都市を結ぶ国際鉄道輸送を5月中に大幅充実させることを発表しました。一帯一路沿線国家間の輸送能力を拡大させようとする民間企業の動きも活発化してきたようです。

トランプ政権が「米国第一主義」を掲げて2国間貿易協定を推し進めようとする流れに反し、中国が掲げる「一帯一路構想(現代版シルクロード構想)」により、ロシアやアジア、欧州、アフリカの広範囲で貿易を活発化させようとの流れが、中国主導で行われております。中国当局がリーダーシップをとってロシアやアジア、欧州、アフリカの広範囲の経済成長を牽引しようとしている姿勢に、中国人の多くが大きな期待を寄せているようです。中国人民日報からも、中国人の一帯一路構想に賭ける思いの強さが感じられます。鉄鋼や天然ゴム、非鉄金属の世界消費の3割強を中国が占めることから、インフラ関連銘柄でもある鉄鋼や天然ゴム、非鉄金属などの中国の資源銘柄は、しばらく堅調地合いを続けそうです。