明日のOPEC総会では、協調減産の延長について話し合われます。サウジアラビアやロシアなど複数の産油国が、「協調減産の9カ月延長」に賛同していることから、明日のOPEC総会では、9カ月延長が合意される可能性は高いと見られております。ここで問題は、「噂で買って、事実で売れ」となるのか、昨年11月のOPEC総会の時と同様に、合意後に原油価格が上がるのかということでしょう。

 OPECが昨年9月に「協調減産の暫定合意」を発表したことから、昨年11月のOPEC総会前は、「協調減産が合意される可能性は高い」との観測が高まりました。そして、大方の予想通りに昨年11月のOPEC総会で協調減産が合意されましたが、それでも原油価格が1か月間ほど上昇基調を続けました。ここで重要なことは、「OPEC総会前のファンドポジション」かもしれません。

 NY原油におけるファンドの買い越し枚数は、OPECが昨年9月に「協調減産の暫定合意」を発表したことを受けて、昨年10月中旬にかけて41万枚付近まで12万枚程増加しました。しかし、その後の原油価格の下落を受けて、ファンドの買い越し枚数が昨年11月30日のOPEC総会前日時点で28万枚付近まで13万枚程減少しました。そして、昨年11月のOPEC総会で協調減産が合意されると、ファンドの買い越し枚数が増加傾向に転じ、今年の2月21日時点で過去最高となる55万枚付近まで増加しました。昨年11月のOPEC総会前のファンドの買い越し枚数が低水準であったことから、大方の予想通りに協調減産が合意されても、その後の原油価格が上昇を続けたと考えるべきかもしれません。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
無料メール情報会員の申し込みはココをクリックして申し込んでください

 
NY原油のファンド℗ポジション