リビアの原油生産が日量103万2000バレルとなり、先月末から2万バレルの増加となりました。リビアは、昨年11月のOPEC総会後から60万バレルほどの増産を行いましたが、先月末から増産ペースがかなり鈍化してきました。以前の生産水準に迫ってきたことで、増産余地が小さくなってきたようです。

 週間石油在庫統計に対する市場予想平均は、原油370万バレル減、ガソリン100万バレル減、ディスティレート130万バレル増となり、製油所稼働率が0.4%上昇の94.9%です。明日早朝にAPI週間石油在庫統計発表があり、明日の夜にEIA週間石油在庫統計発表があります。

中国は、エネルギー需要の大半を石炭に依存しておりますが、大気汚染を考慮して石炭消費量を減らす政策を行っております。それにより夏場のエネルギー需要のピークに向けて石炭が不足気味となっており、中国の石炭価格が年初来高値を更新しております。それを受けて中国は、原油の輸入量を増加させております。中国の今年上半期の原油輸入が前年同期比13.8%増の日量855万バレルとなり、米国を抜いてトップとなりました。そして、中国国家統計局が昨日発表した6月の製油所原油処理量が前年同月比2.3%増の日量1121万バレルとなり、過去2番目の高水準を記録しました。それにより7~8月の中国の原油輸入の急増が原油価格を押し上げる可能性も出てきました。