昨夜のシカゴコーンは、降雨予報と低めの気温予報に圧迫されて大きく下落しました。米穀倉地帯南部の受粉期がほぼ終了したことで、天候プレミアムも急速に低下してきたようです。

発芽期や育成期前半、受粉期などの天候変化にシカゴコーンは過敏に反応する傾向があります。しかし、受粉期を過ぎると、草丈もかなり高くなり、多少の天候変化には作柄が影響を受けなくなります。それにより、受粉期を無事通過すると、天候期待で強気してきた投資家の失望売りが加速する傾向もあります。そうしたことから、平年作や豊作が予想される年は、8月頃に生産コストを大幅に下回る安値を記録する傾向もあります。今年は、昨年ほどの大豊作とはならないようですが、平年作~豊作程度の生産が予想されることから、天候期待で強気してきた投資家の失望売りがこれから本格化する可能性もあります。それによりシカゴコーンがしばらく下値追いを続ける可能性もあります。