10月11日

天然ゴム市場

 昨夜の上海ゴムは、中盤で一時3.2%安の1万2920元まで下落しましたが、0.4%安の1万3290元まで戻して取引を終えました。これで9月29日の安値(1万2905元)と昨夜の安値(1万2920元)でダブルボトムを形成する可能性も高まりました。

 昨日の夜間取引では、上海アルミ0.9%安、上海亜鉛0.7%高、上海銅0.5%高、上海鉛0.5%高、上海鉄筋0.6%安、上海熱延鋼板1.1%安、大連鉄鉱石0.5%高、大連コークス1.3%安、大連粘結炭1.3%高となり、全体的に小動きで推移しました。中国の商品先物市場で最大の売買高を誇る上海鉄筋は、序盤で2.1%安まで下落しましたが、0.6%安まで戻して取引を終えました。

9月の中国自動車販売台数は、トヨタ自動車が前年比14.1%増、ホンダが前年比15.5%増、日産自動車が前年比15.1%増となり、共に良好な販売台数を記録しました。昨年の中国自動車販売台数は、7月が185万台、8月が207万台、9月が256万台、10月が264万台、11月が301万台、12月が305万台となり、小型車減税の駆け込み需要で昨年9~12月の自動車販売台数が大きく伸びました。しかし、今年は、6月が217万台、7月が197万台、8月が219万台ですが、9月は、昨年の256万台を上回る可能性も出てきました。

天然ゴム生産国連合(ANRPC)が昨日発表しました1~9月の世界需要は924万9000トン、世界供給は913万2000トンとなり、11万7000トンの供給不足と報告されました。天然ゴムの今年の世界需給が供給不足であり、米中の自動車販売台数が好調となれば、東京ゴムが上昇に転じるのも時間の問題かもしれません。