11月16日

天然ゴム市場

上海ゴムの当限(11月限)は、昨日の夜間取引で前日比27%高(3045元高)の1万4345元となり、9月に記録した一代の高値まであとあと345元に迫りました。これで上海ゴムの当限は、2カ月連続で「大幅高納会」となりました。そして、他限月に比べて大幅割安となる限月もなくなりました。

タイ・ハジャイのRSS3号現物価格がキロ当たり50バーツを割り込んでから1カ月ほどが経過しましたが、この1か月間で3バーツ程度しか下落していないことを考えると、下値の限界に来たのかもしれません。そして、あと2バーツほど下落すると「過去10年間の最安値水準」となることからも、産地現物価格のこれ以上の下落は難しいと考えるべきかもしれません。

現在のタイのオファー価格(船積み価格)を円換算すると、1.59ドル×113円=約180円となります。キロ当たりの輸入諸経費を5円で計算すると、輸入採算価格が185円となります。そうした輸入採算価格を考えると、現在の東京ゴムの当限が3.6円高の183.9円付近まで上昇していることも頷けます。
上海ゴム11月元の日足
タイの現物価格とオファー価格

 

※チャートの情報提供元は(株)みんかぶです。チャートの著作権は、(株)みんかぶに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、株式会社みんかぶは一切の責任を負いません。