11月28日

原油市場

昨夜のNY原油は、キーストン・パイプラインが11月28日から稼働再開する見通しとなった事を受けて下落しました。カナダと米国を結ぶキーストン・パイプラインは、オイル漏れ事故により11月16日から稼働停止しておりました。輸送能力が日量59万バレルのパイプラインが12日間停止したので、合計で708万バレルの輸送が停止した計算となりますが、米国原油生産の1日分にも足らない量ですので、心配する必要もあまり感じられません。

今週の米週間石油在庫統計に対する市場予想平均は、原油320万バレル減、ガソリン120万バレル増、ディスティレート10万バレル減です。キーストン・パイプラインの1週間の停止分が413万バレルとなるので、在庫減少となっても「織り込み済み」かもしれません。