12月29日

原油市場

 NY原油は、26日に60.01ドルまで上昇しましたが、翌日から2日連続で60ドル手前での小動きとなっております。NY原油が60ドルの大台乗せとなったことで、6月頃からの上昇基調に対する達成感が高まってきたようです。

 北海フォーティーズ原油パイプラインの完全復旧が迫ってきたことに上値が圧迫され始めている反面、米東部に勢力の強い寒波が到来していることが下支え要因となっているようです。ウエザーニュースによるNYの週間予報では、12月31日の最高気温がマイナス6度、1月4日の最高気温がマイナス4度となっており、かなり勢力の強い寒波が到来しているようです。パイプラインのオイル漏れや寒波到来は一時的な強材料にすぎないので、時間経過と共にこれまでの上昇基調に対する反動安となる可能性があります。

 NY原油は、6月の安園から18ドルほど上昇しており、9月の安値から14ドルほど上昇しております。ここまで大幅上昇となると、年末の利益確定を避けて税金の再起送りを狙う投資家も増えそうです。それにより、年明けからの利益確定の売りに注意する必要があります。NYダウも昨年10月から8000ドルほど上昇しているので、年明けの利益確定の売りに要注意でしょう。