3月2日

マーケット全体の展望

 NYダウの3日連続の大幅安を受けて、リスクオフの流れが強まりました。それを受けて日経平均株価が600円安付近まで下落しており、ドル円も昨日15:15比で1円ほど円高が進みました。また、貴金属銘柄や原油市場も大きく下落しております。

NYダウは、昨夜までの3日間で1101ドルの下落となりました。NYダウは、2月2日から2月9日の安値まで2826ドル下落しました。そして、2月9日の安値から2月26日にかけて2349ドル上昇しました。それにより、2月2日から「2826ドル下落→2349ドル上昇→1101ドル下落」となりました。

 NYダウは、2月2日からの急落に対して2月26日時点で「83%戻し」となり、自立反騰に対する達成感が高まりました。その後。3日間で1101ドルも下落しました。それにより、自立反騰に対する「半値押し」を達成したことになり、NYダウはそろそろ下値警戒感を高める必要もありそうです。

 2月2日からのNYダウの急落&急反騰は、2015年8月のチャイナショック時ととてもよく似ております。その時も今回同様に数日間でシカゴVIX指数が一気に50ポイント台まで急上昇し、その後、2週間程度でシカゴVIX指数が20ポイント付近まで急低下しております。2015年8月のチャイナショック後の値動きを参考にするのであれば、これからのNYダウは、2万4000~25500ドル付近でのボックス圏相場を2~3週間ほど続ける可能性もあります。NYダウの3日続落でリスクオフの雰囲気が高まりましたが、そうした雰囲気にあまり流されないことも必要かもしれません。

NYダウの日足
NYダウの日足(2015年3月~2016年4月)


 

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