3月30日

原油市場

 イエメンのフーシ派は29日、サウジアラビアのジャザーンにあるにサウジアラムコ社の石油施設に向けて弾道ミサイル1発を発射しました。それに対してサウジアラビアは、ミサイルを迎撃したと報告しております。

フーシ派は、今月22日にジャザーンにあるサウジアラムコ社の石油施設に向けて中距離ミサイルを発射し、25日にもサウジアラビアに向けて7発の弾道ミサイルを発射しました。

 サウジアラビアを中心としたアラブ連合は、3年前からイエメンのフーシ派勢力への空爆を続けております。それに対してフーシ派は、「空爆をやめなければ、サウジアラビアへのミサイル攻撃を続ける。」と表明しております。

 フーシ派が使用している弾道ミサイルは、イラン製のバルカン2Hミサイルとされております。バルカン2Hミサイル1発を迎撃するためには、3発以上のパトリオットミサイルが必要とされております。パトリオットミサイルは、1発で約3億円もするそうです。フーシ派は、これまでの3年間でサウジアラビアに対して100発ほどの弾道ミサイルを発射したので、それを迎撃するためにパトリオットミサイルを300発使用したとすれば、サウジアラビアは迎撃ミサイルに900億円ほどかけた計算となります。

 フーシ派が連続してにサウジアラビアの石油施設への弾道ミサイル攻撃を行ったことにより、原油市場はしばらく堅調地合いを続ける可能性もあります。