4月6日

後場市況1

 昨夜のNYダウは240ドル高でした。トランプ大統領は5日(日本時間で6日7時半頃)、「中国による不公正な報復を踏まえ、私は米通商代表部に対し、通商法301条に基づいた1000億ドルの追加関税が適切であるかどうか、そうであるとすれば、この関税を課す製品を特定するよう指示した。」と述べ、米通商代表部に中国製品への1000億ドルの追加関税を検討するよう指示しました。これを受けてNYダウ先物が今朝8時頃に450ドル安付近まで急落しましたが、12:50時点で290ドル安付近まで戻しております。日経平均株価も寄り付き直後に一時94円安まで下落しましたが、12:50時点で10円安です。ドル円も8時ごろから40銭ほど円高に進みましたが、そのg、25銭ほど円安に戻しました。

トランプ大統領の今朝のツイッターでは、「アメリカは今、中国と貿易戦争などしていない。貿易戦争はずいぶん前にアメリカが負けて終わっている。アメリカの代表だった阿呆どもや無能連中のおかげだ。今アメリカは年間5千億ドルの貿易赤字を出している。ついでに、3千億ドル分の知的財産権が盗まれている。こんなことを続けさせるわけにはいかない。」とコメントしております。更に、「アマゾンロビイスト軍団の親分のワシントンポストフェイク新聞が、また見出しに嘘を書いているのか。いわく "トランプ、中国に貿易制裁発動の強硬姿勢" だが、これは間違いだ。"貿易障壁と知的財産の大規模窃盗を終わらせる制裁発動の強硬姿勢" と読み替えなくてはなない。ろくでもない記事の見本だ。」ともコメントしております。米大統領選でヒラリー陣営を支援していたワシントンポストに対しては、特に辛口コメントとなっております。

 週明けより米国と中国による追加関税の報復合戦が行われているようです。今週になって米中貿易摩擦がかなり強まりましたが、現在のNYダウ先物は、先先週末とほぼ同水準です。ドル円も先週末とほぼ同水準です。多くのメディアで米中貿易摩擦の強まりがクローズアップされておりますが、それに対してマーケットはそれほど反応していないようです。それにより、米中貿易摩擦に対する警戒を強め過ぎないほうがいいのかもしれません。