4月26日

天然ゴム市場パート2

 上海ゴムは、1.5%安付近で今朝から小動きです。上海総合株価指数が1.4%安となり、中国市場全体が軟調地合いとなっているようです。15:30時点で、上海アルミ0.3%安、上海亜鉛2.8%安、上海銅0.4%安、上海鉛0.4%安、大連鉄鉱石1.1%安、大連コークス0.7%安となり、中国の資源銘柄が全体的に小幅安となっております。

 ブルームバーグが関係者の話として本日報じたニュースによると、中国は乗用車の輸入関税を現行の25%から10~15%まで引き下げることを検討しており、来月にも決定が下される可能性があるそうです。米中貿易摩擦の高まりを受けて中国が乗用車の市場開放に動くようです。

 中国市場での自動車販売割合は、2016年5月時点で中国メーカー系が約40%、ドイツ系が約20%、日本系が約18%、米国系が約11%です。中国当局が乗用車の市場開放に動けば、中国自動車メーカーにとっては痛手です。しかし、これを実行しなければ、米国が総額500億ドル規模の中国製品に対する追加関税を決定する可能性が高まります。トランプ大統領からの市場開放の要望に対して、中国当局も苦しい判断に迫られているようです。こうしたことが本日の中国株を圧迫しているようです。

東京ゴムは、4月5日の安値から15円ほど上昇しましたが、ここにきて5営業日連続で189円付近が上値抵抗線となっております。2月中旬から1カ月間ほど189円付近が下値抵抗線となっていたので、今後はその水準が上値抵抗線となっているようです。テクニカル分析では、それまでの下値抵抗線を割り込むと、その抵抗線が上値抵抗線に転じることはよくあることです。東京ゴムは、この189円付近の上値値抵抗線を突破することになれば、テクニカルがかなり強まります。
東京ゴムの日足

 

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