5月15日

原油市場パート3

 今回のイスラエル軍とパレスチア人との衝突により、パレスチア人に多数の死傷者がでましたが、それに対してアラブ連合の国々は、冷めた姿勢を取っております。イスラエル軍は、ガザ地区を実効支配しているイスラム教原理主義のハマスが抗議デモに参加したパレスチナ人を境界フェンスに送り、暴力行為を誘導していると非難しております。

イランやシリアのアサド政権は、イスラム教原理主義のハマスを支援しております。米国がイラン核合意から離脱し、イランへの経済制裁を再開させようとしていることも影響し、ハマスがデモ参加者のパレスチナ人を先導して衝突を招いたとの意見もあります。イランやシリアのからの支援を受けているハマスに対して、サウジアラビアを中心とするアラブ連合は敵視していることから、今回のイスラエル軍との衝突でパレスチナ人に多数の死傷者が生じたものの、それに対してアラブ連合の国々への影響拡大の可能性は低そうです。ハマスとアラブ連合諸国との関係を考えると、当然のことかもしれません。それにより、このあたりが原油市場の売り場となる可能性もあります。