5月18日

原油市場パート2「ラマダンが始まりました」
 今週14日にイスラエル軍とパレスチア人との大規模な衝突が発生し、55名ほどが死亡したことも報告されております。翌15日には2人の死亡が報告され、抗議デモの規模も前日の10分の1ほどにまで縮小しました。そして、16日には抗議デモが完全に沈静化しました。今回は、エジプトがイスラエル軍とパレスチナ人との仲裁役となりました。それによりエジプトは、ガザ地区住民の負担削減の為に、ラマダン中の検問を開放することを決定しました。一方、イスラエル当局は、ラマダンを受けて、エルサレムの境界付近の兵士をかなり削減させました。
 今年のラマダンは、5月16日~6月14日となります。ラマダン期間中のイスラム教徒は、日中は断食し、日が暮れてから食事をします。ラマダン中に断食をするかどうかは、原則として宗教的モラルの問題です。体力のない老人などは、断食を免れるそうです。また、イスラム教徒の富豪の一部には、ラマダン中に海外旅行に出かけて断食を逃れる人もいるそうです。
 ラマダンは、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視するイスラム教徒の修行です。また、ラマダンの断食中は、喧嘩や悪口、闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉などの欲も断ち、自身を清めてイスラム教の信仰心を強める修行でもあります。だから、ラマダンが始まれば、中東の地政学的リスクは沈静化する傾向にあります。
 最近の原油価格高騰の主な要因が、「中東の地政学的リスクの上昇」でもあることから、ラマダンを受け中東の地政学的リスクが沈静化に向かい、原油価格が下落する可能性もあります。ラマダン入りと共にこのタイミングで原油市場に売り参入することも一考かもしれません。