5月18日

原油市場パート3

ドイツのメルケル首相とロシアのプーチン大統領は18日、ロシアで首脳会談を開催し、米国が離脱したイラン核協議について協議することになりました。すでにEUは16日に首脳会議を開催し、イラン核合意の存続とイランへの経済協力維持を目指す方針で一致しており、米国のイランへの経済制裁再開に対する法的手続きを開始することも明らかとしました。これにロシアまで「イラン核合意の存続とイランへの経済協力維持を目指す方針」に賛同することになれば、米国の孤立が進み、米国単独でのイランへの経済制裁再開の影響も限定的となりそうです。

 在イスラエル米大使館のエルサレム移転に伴い、今週14にパレスチナ人約3万5000人が抗議デモに参加し、多数の死傷者が出ました。しかし、翌15日にはデモの規模が前日の10分の1にまで減少し、ラマダン開始となる16日には、抗議デモが完全に沈静化しました。

ラマダンは、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視するイスラム教徒の修行です。また、ラマダンの断食中は、喧嘩や悪口、闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉などの欲も断ち、自身を清めてイスラム教の信仰心を強める修行でもあります。それだけに、ラマダン開始となる5月16日から、パレスチナ人の抗議デモが完全に沈静化したことも頷けます。イスラム教徒におけるラマダンの意味を考えれば、ラマダン中に中東の地政学的リスクが沈静化を続ける可能性もあり、それと共に原油価格も下落を続ける可能性があります。