5月23日

天然ゴム市場パート2

 上海ゴムは、寄り付き直後に2%安の1万1930元付近まで下落し、その後は横ばいを続けたものの、前場のラスト5分間で3.8%安の1万1715元まで急落して前場を終えました。中国の自動車輸入関税引き下げ発表を受けて、中国国内メーカーの自動車生産が減少するとの観測が圧迫要因となったようです。

 中国財務相は22日、7月1日から自動車及び自動車部品の輸入関税を引き下げることを発表しました。それにより、最大25%の自動車輸入関税が15%にまで引き下げられることになります。中国自動車販売の6割ほどが外国車で占められているので、関税引き下げを受けて中国国内メーカーの自動車販売台数が減少する見通しとなりました。それにより中国国内での天然ゴム消費が減少することも考えられます。しかし、外国メーカーの多くが中国内生産に切り替えているので、中国国内メーカーへの影響は軽微との見方もあるようです。

関税引き下げを受けて中国国内メーカーの自動車販売台数が減少したとしても、それだけ中国以外の自動車メーカーの販売台数が増えることになり、日本の自動車メーカーが大きな恩恵を受けることになります。それにより、日本国内での天然ゴム消費が増加することも考えられます。しかも、東京ゴムが輸入採算価格を大きく下回っているだけに、東京ゴムの下値も限定的と考えるべきかもしれません。