6月8日

原油市場パート4

ペトロレオス社(ベネズエラ国営石油会社)が、主要輸出港2港でタンカーの渋滞が解決せず、顧客が瀬取り(洋上での船荷積みかえ)に応じない場合は、不可抗力条項の発動を検討していることを明らかとし、これを受けて6日からの原油価格がかなり上昇しました。しかし、これがペトロレオス社により原油輸出増加を促す行動なのであれば、6日からの原油価格上昇に対する反動安を招く可能性もあります。

2月以降からベネズエラ主要港沖で原油の積みこみ待ちのタンカーが増え始め、6月7日時点で80隻以上となったそうです。ベネズエラ国営石油会社は、20億ドルの調停金支払いを求める米石油大手のコノコフィリップスによる資産差し押さえを受けて、輸出用カーゴが不足気味となっているようです。それにより、原油積み出しが遅れ気味となり、主要輸出港2港でタンカーが渋滞しているようです。これを、瀬渡しに変更すれば、ベネズエラ主要港に溜まっている輸出用原油の積込みが一気に加速する可能性があります。しかも、主要港沖で80隻以上もの石油タンカーが待機中であり、瀬渡しに伴う追加負担がベネズエラ側負担ですので、これから瀬渡しが加速しそうです。

これまで強材料と捉えられていたベネズエラ石油港問題は、本日からの瀬渡し開始により、弱材料に転じる可能性が出てきました。