下記の記事は、昨日配信しました過去記事です。参考にどうぞ。


6月11日

白金市場

 昨年12月中旬には、東京パラジウムに対して東京白金が400円ほど下回る状態となりました。それにより、「自動車触媒におけるパラジウムの代替需要としての白金」が注目され、東京白金が昨年12月中旬からの1か月間で400円ほどの大幅上昇となりました。その後、2月上旬には、東京白金が東京パラジウムを上回る場面もあり、価格差逆転で「自動車触媒におけるパラジウムの代替需要としての白金」への注目が薄れると、東京白金の下げ足が速まりました。

 その後、東京白金が東京パラジウムを200円ほど下回る場面が2月下旬と4月下旬、5月中旬、6月上旬にあり、現在は、東京白金が200円ほど下回っている状態です。東京白金と東京パラジウムとの価格差が過去4カ月間で200円付近が限界となっていることは注目でしょう。そして、東京パラジウムが今月初めからじり高基調に転じてきたことを受けて、再び「自動車触媒におけるパラジウムの代替需要としての白金」が注目され始めたようです。

 添付している東京白金日足上の赤い丸印は、東京白金と東京パラジウムの価格差が200円付近まで拡大したタイミングです。過去4か月間のパターンでは、東京白金と東京パラジウムの価格差が200円付近まで拡大したタイミングが「東京白金の買い場」となる傾向もあるようです。

6月11日

白金市場パート2

 ロシアのアルミ大手であるルサール社への米国による経済制裁が8月下旬までに解除されなければ、輸出や財務が再び困難な状態に直面することが、業界関係者より伝えられております。米国が4月6日に発表したロシアへの制裁は、富豪や当局者24人と企業12社に及びました。その制裁対象にルサール社やオレグ・デリパスカ氏が含まれていたことが注目されました。オレグ・デリパスカ氏は、ルサール社とノリリスク・ニッケル社の大株主です。ルサール社は、中国以外で最大のアルミ生産会社です。ノリリクス・ニッケル社は、パラジウムとニッケルの世界最大の生産量を誇り、白金もかなり生産しております。そして、ルサール社の主要顧客にフォルクス・ワーゲンやトヨタ自動車も含まれます。

 米国の経済制裁を受けてルサール社の輸出や財務が8月下旬に向けて再び困難な状態に直面する見通しとなってきました。そうなれば、アルミが急騰することになりそうです。そして、ルサール社の輸出や財務が再び困難な状態に直面すれば、ノリリクス・ニッケル社の出や財務も不安視されるようになり、ノリリクス・ニッケル社で生産されるニッケルやパラジウム、白金などの価格上昇に繋がる可能性もあります。

 今月8~9日に開催されたG7サミットの主要宣言では、ウクライナ問題を踏まえてロシアに対し、「民主主義を弱体化させる振る舞いの停止」を求めると共に、必要ならロシアへの追加制裁を科す用意があると警告しております。更に、英国で3月に発生した神経剤による元ロシア情報院暗殺未遂事件ロシアが関与した可能性が極めて高いと非難し、サミットからロシアが追放される原因となった2014年のウクライナ・クリミア半島編入も違法と強調しております。しばらくロシアへの制裁が継続される可能性も高そうです。それにより、ロシア経済制制裁連銘柄となるアルミやニッケル、パラジウム、白金などは今後も注目かもしれません。

東京白金と東京パラジウムの価格差グラフ
東京白金の日足


 

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