7月12日

原油市場パート5

NY原油が今月3日に75.27ドルまで上昇して年初来高値を記録し、その翌日にゴールドマン・サックスが「原油相場のモメンタムは対イラン経済制裁の強化や供給中断などのニュースを受けて既に変わった。貿易摩擦がエスカレートすることによる商品市場への影響は、大豆を除けば極めて小さい。」と指摘し、原油市場へのオーバーウエイトを推奨しました。しかし、今月11日のNY原油が今年最大の下げ幅を記録しました。

「対イラン経済制裁の強化」といえば、ポンぺオ米国務長官が今月2日に、「11月4日までにイラン産原油の輸入国をできるだけゼロにするため、輸入国との協力が焦点となる。」と述べたことが印象的です。しかし、ポンぺオ米国務長官は今月10日、「対イラン経済制裁に対して一部諸国の適応除外を検討する考えである。」と述べ、対イラン経済制裁を緩める方針を示しました。

「供給中断などのニュース」で最もインパクトがあったのは、リビア東部の主要石油港4港が停止したことでしょう。しかし、今月11日に停止していたリビア東部の主要石油港4港が輸出再開しました。それにより停止していた日量75万バレルほどの原油輸出が再開されることになりました。

ゴールドマン・サックスは、「原油相場のモメンタムは対イラン経済制裁の強化や供給中断などのニュースを受けて既に変わった。」と今月4日に指摘しましたが、今月10日に対イラン経済制裁を緩める方針が伝えられ、今月11日に供給中断していたリビア東部石油港からの石油輸出が再開されました。それにより、強気派投資家の2大モメンタムが崩れ、今月11日の大暴落に繋がったと考えるべきかもしれません。