7月13日

トウモロコシ市場

 米農務省が昨夜発表しました需給報告では、2018~2019年度の世界の小麦とトウモロコシの期末在庫見通しを下方修正し、世界の大豆の期末在庫見通しを上方修正しました。トウモロコシの期末在庫見通しは、前月発表値の1億5469万トンから1億5169万トンに下方修正しました。期末在庫見通しでは、米国やEU,メキシコ、中国が下方修正されました。

2018~2019年度の世界のトウモロコシ生産高見通しは、前月発表値の10億5242万トンから10億5430万トンに上方修正しました。生産高見通しでは、米国やEUが上方修正されましたが、ロシアが下方修正されました。

昨夜の需給報告では、世界のトウモロコシ生産高見通しが上方修正されたものの、世界の期末在庫見通しが下方修正され、総合的にニュートラルな材料となりました。そして、小麦に関しては強材料となり、大豆に関してはニュートラルな材料となったようです。

ウエザーサービスによるシカゴの2週間予報では、温暖な気候が続き、適度な降水量も予想されております。それにより、米国産トウモロコシの高温障害や水分不足による受粉障害の心配はほとんどないように感じられます。米国産トウモロコシの受粉期が7月中旬~8月上旬となるので、しばらくは天候への警戒が必要となりそうです。

あと2週間もすると、2週間予報により8月9日頃までのある程度の天候予想が把握出来るようになるので、受粉期を無事通過出来ることによる「天候相場に対する失望売り」が加速することも考えられますが、その反面、高温障害が騒がれる可能性もあります。