7月13日

原油市場

 昨夜のブレント原油は、24時ごろに一時72.7ドルまで下落しましたが、国際エネルギー機関(IEA)の月報を好感して反発し、今朝7時ごろに74.5ドルまで上昇し、現在は74.2ドル付近で推移しております。

 昨夜発表されたIEAの月報では、世界の石油供給は各地で長引く生産停止により、限界に達した可能性があることを明らかとしました。リビアでの利権争いによる同国東部からの石油輸出停止や、カナダで停電による一部のオイルサンド生産が停止、ナイジェリアでのパイプラインのオイル漏れによる一部生産停止など、最近になって立て続けに生産停止が伝えられました。確かに、一時的には世界の石油供給が限界に達したのかもしれません。しかし、そうしたことを背景に原油価格が高騰したことも認識する必要がありそうです。そして、昨夜発表されたIEA月報では、一昨日にリビアの利権争いが解決したことまでは反映されていないようです。しかも、ナイジェリアのパイプライン破損やカナダの停電による影響は、時間経過と共に解決する問題です。