7月31日

原油市場

 昨夜の原油市場は、先週からの流れを引き継いで上昇しました。ブレント原油は、7月18日よりじり高基調を続けており、9営業日で2ドル上昇しました。しかし、9営業日かけたじり高基調で2ドル程度しか上昇出来ないことにより、上値の重さも感じられます。

 ロイターが30日に公開したOPECの7月の産油量は、前月比7万バレル増の日量3264バレルとなりました。OPECによる減産順守率は、5月時点で160%を超える場面もありましたが、7月下旬で111%まで低下しました。前月からの増加量は、サウジアラビアで日量5万バレル、クウェートで日量8万バレル、UAEで日量4万バレルとなりました。一方、イランは、前月より日量10万バレル減少しました。政治的解決によりリビア東部石油港からの原油輸出が再開したために、今後のリビア東部石油港からの輸出量増加に注目かもしれません。

 トランプ大統領は30日、北朝鮮の金正恩労働党委員長と会談したことを引き合いに、「私はだれとでも会う。会談することに問題はない。私は核合意を終わらせたが、イランも最後には会いたくなるだろう。」と述べ、イランのロウハニ大統領との首脳会談に「前提条件なし」で応じる用意があることを表明しました。それに対してイランのロウハニ大統領の顧問は30日、「イランの国家としての利権を尊重し、対話を和らげて核合意に戻ることで、イランと米国間の協議に向けた困難な工程への道を開くことが出来る。」と述べ、イランと協議するには欧米など先進6カ国が2015年に締結した核合意に戻るべきだとの認識を示しました。トランプ大統領がロウハニ大統領との対話の可能性を示したことにより、両国間の緊張が少し緩んだようにも感じられます。

 米調査会社のジェンスケープのデータで米クッシング原油在庫の増加が示されましたので、明日発表されるAPI週間石油在庫統計やEIA週間石油在庫統計でクッシング原油が増加発表となる可能性も高まってきました。それにより、明日に向けての原油市場は軟調地合いとなるのかもしれません。