下記のコメントは、昨日配信しました過去記事です。参考にどうぞ。


8月9日

トルコリラ

 トルコ代表団が8日、サリバン米国務長官と会談し、トルコ当局による米国人牧師拘束に関する両国間の改善に向けた協議が行われましたが、トルコが拘束している米国人牧師の釈放を約束することを拒否したことにより進展は得られなかったことが伝えられております。協議後に米報道官は、「トルコ当局と追加的な会議を行った。協議は続けられる。」と伝えられました。協議は9日も行われる予定です。

 トランプ大統領は7日、自身のツイッターで、「対イラン制裁が正式に発動中である。かつてない痛烈な制裁であり、11月にもう一段階引き上げられる。何者であれ、イランと取引する者は、アメリカと取引することはできない。これは他でもない世界平和のためである。」と述べております。一方、トルコのエネルギー相は8日、イランからの天然ガス輸入を継続させることを公表しました。

 トランプ大統領が「何者であれ、イランと取引する者は、アメリカと取引することはできない。」と述べていることに反してトルコがイランとの天然ガス取引をこれまで通りに継続することを公表しました。これではトルコは、本日の米国との両国間の改善に向けた協議でも、昨日同様に物別れとなると考えるべきかもしれません。今回のトルコと米国の協議は2日間の予定ですから、2日目となる本日の協議で物別れとなれば、トルコリラ売りが更に進まれる可能性も高まります。