8月13日

トウモロコシ市場

 米農務省から先週末に発表された需給報告では、米国産トウモロコシの単収見通し()前月発表値の1-エーカーあたり174.0ブッシェルから178.4ブッシェルに引き上げられ、市場予想平均の176.2ブッシェルを上回りました。それにより今年の生産高見通しが前月発表値の142億3000万ブッシェルから145億8600万ブッシェルに上方修正されました。

米国産大豆の単収見通しも前月発表値の1エーカーあたり48.5ブッシェルから51.6ブッシェルに引き上げられ、市場予想平均の49.6ブッシェルを上回りました。それにより今年の生産高見通しも前月発表値の43億1000万ブッシェルから45億8600万ブッシェルに引き下げられました。

2018年度の世界の穀物生産高見通しに関しては、世界のトウモロコシ生産が前月発表値の1054億3000万トンから1061億500万トンに引き上げられました。世界の大豆生産は、359万4900万トンから367億1000万トンに引き上げられました。世界の小麦生産は、736億2600万トンから729億6300万トンに引き下げられました。

米国産トウモロコシと米国産大豆の単収見通しや生産高見通しが大幅に上げられました。この状態が収穫期まで続くと、米国産トウモロコシの単収が過去最高を記録することになります。ただ、世界の小麦需給に関しては、米冬播き小麦やロシアやヨーロッパ、オーストラリアなどの育成が芳しくなかったので、しばらくは逼迫気味な展開となりそうです。

米国産トウモロコシの1エーカー当たりの単収は、1960年頃で60ブッシェル程度、1990年頃で120ブッシェル程度でしたが、2006~2017年度で初めて160ブッシェルを超え、遺伝子組み換え作物の普及により単収が大幅に上昇しました。そして、2015~2016年度が168.4ブッシェル、2015~2016年度と2016~2017年度が174.6ブッシェルとなり、豊作が続きました。そして今回の需給北国では、単収見通しが178.4ブッシェルに引き上げられ、現時点では過去最高の単収見通しです。しかも、今年の米国産トウモロコシが開花期を無事通過したので、今後の天候変化にはそれほど神経質になる必要もない時期を迎えます。

今年の米国産トウモロコシの1エーカー当たりの維持コストを過去5年の平均である683.88ドルで計算すると、1ブッシェル当たりの生産コストは、683.88ドル÷178.4ブッシェル=約383セントとなります。それに対して現在のシカゴコーンが371ドル付近で推移しているので、少し上がれば、農家のヘッジ売りを大量に浴びる恐れもあります。それにより、天候相場と需給相場の変わり目ともなる「9月の需給報告」に向けてシカゴコーンが一段安となる可能性もあります。