9月13日

原油市場パート2

OPECが12日に発表しましたOPEC加盟国による8月の原油生産は、前月比0.8%増の日量3256万5000バレルとなりました。そして、イランが前月比4%減の日量358万4000バレル、サウジアラビアが前月比0.3%増の日量1040万1000バレル、リビアが前月比38.2%増の日量92万6000バレルとなりました。

リビアでは、春ごろから日量80万バレルを誇る同国東部からの原油輸出が停止しておりましたが、政治的解決による先月から同国東部からの原油輸出が再開しました。それによりリビアの原油生産が8月に日量24万バレル増加しており、時間経過と共にあと日量56万バレル程度は回復する見通しとなってきました。

ベネズエラの原油生産は、昨年前半は日量220万バレル程度でしたが、米国が昨年8月よりベネズエラに経済制裁を実施しており、現在では日量100万バレル付近にまで減少しております。ベネズエラ国営石油会社(PDVSA)は今月6日、今後数カ月中のPDVSA再建に向けた協議を行いました。そしてPDVSAは11日、7カ所の油田に対して一般企業に操業サービスを委託することで合意しました。6年間の操業委託となるそうです。そして、委託業者の中には、中国やパナマのエネルギー開発企業も含まれます。資金難で原油生産が激減していただけに、PDVSAが中国やパナマなどのエネルギー開発業者に操業委託した効果に注目でしょう。

ベネズエラとリビアの原油生産が激減したことで、原油価格が昨年8月頃から大幅上昇となりました。今後は、イランの原油生産が更に減少する見通しですが、イランの減少分以上にリビアやベネズエラの原油生産が増加する可能性がここにきて高まってきたことに注目でしょう。