9月13日

天然ゴム市場パート3

 上海ゴムは、昨日の日中取引を2.4%高で終え、本日前場を1.7%で終えました。これで2日間での上げ幅が4.1%となりました。それに対して東京ゴムの2日間での上げ幅は0.7円+1.4円=2.1円(約1.2%)となり、上海ゴムの2連騰に対して東京ゴムがかなり出遅れているようです。

台風23号がベトナムに上陸しました。そして、今年最大の勢力を誇る台風22号が16日9時にベトナムに上陸予定となっております。台風22号の最大瞬間風速は秒速80m(時速288km)、中心気圧は905ヘクトパスカルとなっており、ハリケーンの最強カテゴリーとなるカテゴリー5に匹敵する勢力にまで成長しております。ベトナムは世界第3位の天然ゴム生産国なので、天然ゴム生産への影響も警戒でしょう。

タイ・バンコクのRSS3号現物価格は、昨日時点でキロ当たり47バーツです。これを円換算すると、47バーツ×3.412円=約160.8円となります。これにキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すれば、輸入採算価格は約168.8円となります。それに対して東京ゴム9月限(当限)が19円ほど下回っております。東京ゴムの期近限月がここまで輸入採算価格を大きく下回っていることは極めて稀な事です。

上海ゴム1月限(取引中心限月)から高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万2370元900元)÷1000kg×16.262円=約186円となります。それに対して東京ゴム1月限は20円ほど下回っております。

産地現物価格に対する輸入採算価格や上海ゴムに対して東京ゴムが19~20円ほど下回っている計算です。しかも、上海ゴムは、昨日から2連騰となっております。そして、来週のタイの閣議で政府備蓄在庫の燃料転移案の予算が承認されることになれば、上海ゴムが高騰する可能性もあります。政府備蓄の天然ゴム在庫を火力発電の燃料として使用するという前代未聞の燃料転移案が実施されることになれば、天然ゴム市場におけるインパクトは相当なものでしょう。プラユット首相が自らタイゴム委員会の委員長を務めているだけに、燃料転移案の予算が承認される可能性は高そうです。しかも、今年最大勢力の台風22号によりベトナムの天然ゴム生産が被害を受けることになれば、インドの大洪水の影響も加わって天然ゴムのひっ迫感が更に高まることになります。ここは、東京ゴムの強気な見方に注目ではないでしょうか。