9月13日

天然ゴム市場パート7

東京ゴムの当限と先限の価格差が18円にまで拡大したことにより、当限に対して先限の割高感が高まってきたようです。当限より先限が18円も高ければ、投資家の先限への買い意欲は低下します。実際に東京ゴムにおける投資家ポジションは、昨日時点で7306枚の買い越しとなり、この1カ月間で買い越し枚数が3000枚も大幅に減少しました。それにより投資家の買い越し枚数が6月以来の低水準となりました。

 今年の6月にも東京ゴムの当限と先限の価格差が18円ほどにまで拡大しました。その時も投資家の買い意欲が低下し、東京ゴムにおける投資家の買い越し枚数が激減しましたが、その後の2週間で当限が13円ほど急伸しました。それにより、今回も6月の時と同様に投資家の買い越し枚数が6月以来の低水準となった現在のタイミングで底入れとなる可能性もあります。現在の東京ゴムに対して、「当限より先限が18円も高ければ、期先限月は買えない」と値ごろ的なことを考えるよりも、東京ゴムにおける投資家の買い越し枚数が3カ月ぶりの水準にまで減少していることに注目するべきかもしれません。