9月28日

トウモロコシ市場

 シカゴコーンは、9月13日に336ドルまで下落しましたが、9月219日より7営業日中6営業日で上昇し、上昇トレンドを鮮明としております。しかしコーンは、米農務省による9月の需給報告発表(9月12日)の翌日に336ドルまで下落したものの、その後上昇基調を強めました。

米農務省から発表される9月の需給報告発表付近で天候相場から需給相場に移行するとされております。ちょうどそのころは、米国産トウモロコシの収穫作業が始まる時期です。そして、豊作の年は、8月末に発表されるクロップツアーによる生産高予想発表直後か9月10~12日頃に米農務省から発表される9月の需給報告発表直後にシカゴコーンが底打ちとなる傾向もあります。豊作となった2016年と2017年は、8月末が底値となりました。2015年は9月から上昇に転じました。

天候相場中は、シカゴコーンも天候変化に左右され、天候相場的な思考で動きます。しかし、9月になって米穀倉地帯でトウモロコシの収穫作業が始まってシカゴ穀物市場が需給相場入りとなれば、需給相場的な思考でシカゴコーンが動くようになります。今年は、過去最高の単収見通しとなり、豊作観測と共にシカゴコーンが下落基調を続きました。しかし、米国産トウモロコシの収穫作業が始まって需給相場入りとなれば、「低価格により米国産トウモロコシの買い付けが活発化」との観測で今月14日頃から上昇基調に転じております。

現在のシカゴコーンは364ドル付近まで上昇しております。今年の米国産トウモロコシの1エーカー当たりの維持コストを683.88ドルで計算すると、米国産トウモロコシの1ブッシェル当たりの生産コストは、683.88ドル÷181.3ブッシェル(今月の需給報告の発表値)=約377セントとなります。シカゴコーンがあと13セントほど上昇すれば、生産コスト付近まで上昇したことになります。それにより、380ドル付近からの上値には、生産農家からのヘッジ売り圧力が高まることになりそうです。

シカゴコーンは、昨年まで4年連続で豊作となり、昨年まで4年連続で秋の現物呼び出し相場に発展しました。そして今年も秋の現物呼び出し相場に発展しているようです。たとえ豊作となっても、トウモロコシ価格が生産コストを大きく割り込んで生産農家の売り圧力弱ければ、現物市場はひっ迫します。豊作により農家の保管サイロにトウモロコシが山積みされていても、現物市場で品薄となる「有りがすれ」の状態とり、高確率で「秋の現物呼び出し相場」に発展します。昨年まで4年連続で豊作となりましたが、それでも4年連続で秋高相場となった理由は、そのあたりにあります。現物呼び出し相場の特徴は、その年の生産コストを少し上回る辺りで半月間か1カ月間ほどシカゴコーンが高止まりするパターンが多いようであり、その後は、翌年の2~3月頃までじり安基調が続くパターンがほとんどです。秋の現物呼び出し相場に発展すれば、生産農家からの売りを十分に誘うことが必要となりますので、「槍天井」とはなりにくく、半月間か1カ月間ほど高止まりするパターンが多いようです。今年は、380~390セント付近で半月間か1カ月間ほど高止まりとなれば、生産農家の売り圧力が高まっていると考えて、東京トウモロコシ市場の買いポジションの利益確定を進めるべきかもしれません。