10月11日

後場市況1

 12時時点で日経平均株価が1020円安、NYダウ先物が270ドル安、上海総合株価指数が3.9%安となりました。それにより上海総合株価指数が年初来安値を更新し、2016年1月の安値(2638ポイント)まで割り込み、4年ぶりの安値を記録しました。

 トランプ大統領は昨夜、米国株の暴落に対して、「長く待たれていた調整だ。」と述べました。更に、「だがFRBがしていることには完全に反対だ。FRBは異常だ。FRBは間違いを犯していると思う。」と述べました。米10年債利回りは、8月23日の2.812%から10月8日に3.261%まで急激に上昇したことを受けて米国株に対する高値警戒感が強まりました。そのことをトランプ大統領が指摘しているようです。

2016年11月の米大統領選後からのトランプ相場でNYダウが2倍になりました。しかし、S&P500種株価指数がトランプ氏の米大統領就任以後で最も長い続落局面となりましたので、トランプ相場に対する利益確定の動きが強まっているようです。米中間選挙が迫ってきただけに、トランプ相場で上昇した米国株に対してタイミングの良い利益確定のタイミングとなるのかもしれません。そして、米大統領選後や米中間選挙後の米国株の上昇する確率が極めて高いという過去のデータを考えれば、今のうちに米国株への利益確定を済ませ、米中間選挙後から改めて米国株を買い進もうと考える投資家も多いようにも感じられます。それにより、11月6日の米中間選挙に向けてリスクオフの流れが続くことも考えられます。そうしたことを考えると、11月6日の米中間選挙に向けて、リスク志向の原油市場を弱気し、リスクヘッジ志向の金相場を強気することも一考かもしれません。