下記のコメントは、メール情報会員に昨日配信しました過去記事です。参考にどうぞ。



10月17日

金市場

 昨夜のNYダウが大幅高(547ドル高)となりましたが、それでもNY金の電子取引が昨日15:15比で2ドル程度しか下落しておりません。こうした値動きからも、NY金の地合いの強さが感じられます。そして、昨夜のNYダウの大幅高でもドル円は昨日15:15比で30銭程度しか円安に進まなかったので、円安への抵抗が強いように感じられます。

 NY金におけるファンドポジションは、8月14日より売り越しに転じており、「16年ぶりの売り越し」となっております。そして、売り越し枚数が10月9日時点で3万8175枚まで増加しました。

 NY金が1350ドル付近で推移していた1~4月頃は、NY金におけるファンドポジションが16万~20万枚ほどの買い越しでした。それからNY金が150ドルほど下落し、ファンドポジションも売り越しに転じました。しかし、ファンドポジションが8月14日より売り越しに転じたものの、現在のNY金が2か月半ぶりの水準まで上昇しているので、売り越しに転じたファンドの値洗いがかなり悪化してきたことは注目でしょう。しかもテクニカル的には、2カ月ほど続いたボックス圏相場から「保合い上放れ」となってきました。NY金が更に上昇すれば、売り越しポジションを増やしてきたファンドが慌てて手仕舞いの買い戻しと新規買いに動くことが予想されるだけに、金相場に対して強気な見方も一考かもしれません。

NY金のファンドポジション


10月17日

金市場パート2

 2016年11月の米大統領選でトランプ大統領の共和党が上下両院で過半数議席を獲得したことにより、「トランプ大統領のマニフェストがスムーズに実行される」との観測が高まり、米国株高を中心としたトランプ相場が2年間も続きました。しかし、11月6日の米中間選挙でトランプ大統領の共和党が下院で過半数議席を獲得できなければ、これまで2年間続いたトランプ相場に対する反動により、米国株の下落を中心としたリスクオフの流れが強まる可能性も高まります。

 11月6日に実施される米中間選挙では、上院の100議席と下院の全議席(435議席)が選出されます。上院に関しては、2016年の大統領選では1議席差で共和党が過半数議席を獲得しましたが、今回の米中間選挙では、共和党が更に議席数を伸ばすと見られております。しかし、下院に関しては、野党である民主党が過半数議席獲得への攻勢を強めると見られております。

ワシントン・ポスト紙とABC放送による10月14日の世論調査結果では、「有権者の全ての人口層で有権者の投票熱は高まっているが、特に若年層やマイノリティー、そして民主党の下院掌握を望んでいる人の間で著しいことを示した。」と指摘しており、女性有権者の59%が民主党候補への支持を表明し、共和党候補への支持率が37%に留まっております。それに対して男性有権者の支持率は、共和党が2%だけ上回っておりますがほぼ拮抗しております。一方、CBSの最新世論調査では、「米中間選挙が本日施されたとすれば、民主党が下院の過半数議席を奪還する見込みだが、実際に勝利するためには有権者を投票所に出向かせるための取り組みを最適化する必要がある。」と指摘しております。

 トランプ大統領は昨日、「『連邦裁判所はストーミー・ダニエルのトランプへの訴え(名誉毀損)を却下。原告が裁判費用を負う』フォックスより。これは良い!これでテキサスの馬の顔(ダニエル)と三流弁護士(アベナッティ)を叩ける。彼女は、自身が署名した書類を確認だ!彼女は私にについて何も知らず、イカサマだ。」と自身のツイッターでコメントしております。更に昨日、「エリザベス・ウォーレンは完全なる詐欺だったと暴露してくれたチェロキー・インディアン部族に感謝する。」と自身のツイッターでコメントしております。

 トランプ大統領は、民主党の女性議員であるエリザベス・ウォーレン上院議員に対して詐欺師呼ばわりし、ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏に対して馬面と述べており、このような女性への屈辱的な発言により、女性有権者の共和党離れが今後更に進みそうな流れとなってきました。最新の世論調査を参考にすれば、トランプ大統領の共和党は、米中間選挙において下院で過半数議席の獲得は難しそうです。もしそうなれば、これまでのようにトランプ政権が進める政策がスムーズに実施されることが出来なくなり、これまで2年間続いたトランプ相場に対する反動が強まることになりそうです。11月6日の米中間選挙に向けて不透明感が強まることも考えられるだけに、ここは、「リスクヘッジの金相場」に注目ではないでしょうか。