10月22日

金市場

 今週と来週で大量の米国企業の四半期決算が発表されます。そして、2週間後には米中間選挙が控えております。下記の中間選挙予想がトランプ大統領のツイート上に掲載されておりました。

 

(追記)10月21日時点の中間選挙獲得議席各社予測

上院(現在:共 51 49) 

CNN 49 45

FOX 50 45

RCP 50 44

下院(現在:共 236 193) 

CNN 201 206 28

FOX 197 207 31

RCP 199 205 31

共:共和党

民:民主党

接:五分五分

 

上記の選挙予想では、これまでの多くの世論調査通りの「上院は共和党有利、下院は民主党有利」という内容です。トランプ大統領は20日、選挙集会後に記者団に対し、「中間所得層向けの大規模な減税を検討している。企業向けでは全くない。中間所得層向けだ。」と述べました。中間選挙直前に中間所得層向け大規模減税案を発表して議席数増加に努めるようです。

 2年間続いたトランプ相場の原動力は、2016年11月の大統領選でトランプ大統領の共和党が上院と下院の両院で過半数議席を獲得したことでしょう。しかし、今回の中間選挙で民主党が下院の過半数議席を獲得することになれば、米国議会が以前の日本のねじれ国会のような状態となるだけに、2年間続いたトランプ相場に対する反動により、米国株下落を中心としたリスクオフの流れが強まることも考えられます。しかも、米10年債利回りが2年間で1.5%付近から3.2%付近まで上昇しております、

 米国株が上昇基調に転じれば、米10年債利回りが3.2%を上回って米国株が急落する可能性も高まりそうです。それにより、米国株の上昇は限界点にきているのかもしれません。その反面、米国株が下落すれば、リスクオフの流れが更に強まることになりそうです。

 NY金におけるファンドポジションは、8月14日から売り越しに転じ、10月9日時点で売り越し枚数が3万8175枚まで増加しました。しかし、10月16日時点で1万7667枚の買い越しに転じました。ここで16年ぶりの売り越しから買い越しに転じた事により、NY金が底入れとなった可能性も高そうです。

NY金におけるファンドポジション