10月25日

天然ゴム市場 

 昨夜のNYダウが608ドル安となり、14時半時点で上海総合株価指数が1.4%安、日経平均株価が790円安(3.2%安)です。ドル円は、昨日15:15比で50銭の円高です。14時半時点で東京ゴムRSS3が2.3円安、東京ゴムTSR20が1.7%安です。本日の上海ゴムは、寄付き直後に一時3%安付近まで下落し、11時ごろからは1.6%安付近で推移しております。

 東京ゴムTSR20が、新規上場日からの3営業日で9円ほど下落しましたが、その後の10営業日で4円ほどしか下落しておりません。東京ゴムTSR20が産地現物価格に迫ったことにより、下落スピードが鈍化したようです。昨日のタイ・バンコクのSTR20現物価格はキロ当たり43.8バーツであり、これを円換算すると約149円となります。それに対して東京ゴムTSR20の全限月がすべて148~149円附近で推移しており、産地現物価格を意識した値動きとなっております。

 今月9日より東京ゴムTSR20が14円ほど下落しましたが、タイ・バンコクのSTR20現物価格はキロ当たり1.2バーツ(約5.1円)しか下落しておりません。米中貿易摩擦の高まりや世界的な株価急落となりましたが、産地現物価格が生産コストとされる水準を10%ほど下回っていることにより、産地現物価格の下げ幅が限定的となっているようです。東京ゴムTSR20の納会受け渡しがタイとマレーシアの港渡しであることと、受渡し共用品が生産されてから3カ月以内というフレッシュな現物に限定されているこなどの条件により、東京ゴムTSR20は産地現物価格をかなり意識した値動きとなります。このあたりは東京ゴムRSS3と少し違うところです。