12月6日

金市場パート2

 12時半時点で日経平均株価は474円安、上海総合株価指数が1.3%安、NYダウ先物が340ドル安です。4日のNYダウが799ドル安となり、今夜のNYダウもかなり下落する見通しとなってきました。そして、ビットコインも39万円付近まで下落し、リスク志向の銘柄の下落が目立ってきました。ドル円も、今朝から50銭ほど円高に進んでおります。それを受けてNY金の電子取引は、今朝から3ドルほど上昇しました。

 ここにきて、米2年債利回りと米10年債利回りの差が2007年以降で最低となり、長期金利と短期金利が逆転する「逆イールド」に迫ってきました。そうしたイールドカーブのフラット化や逆イールドの可能性により、「過去最長に近い米国景気拡大の終わりを告げている」との観測が高まってきました。過去40年間に発生した景気後退のタイミングでは、そのすべてで「イールドカーブのフラット化」が発生しているだけに、ここにきて景気後退への警戒が高まってきた事は当然かもしれません。そして、米2年債利回りと米10年債利回りの差が2007年以降で最低となった事により、2007年10月からの1年3カ月間でNYダウが半値近くにまで暴落した恐怖がフラッシュバックされても仕方がないことかもしれません。今朝からのマーケットでリスクオフの流れがよリ強まってきただけに、ここは、「リスクヘッジの金投資」に注目することも一考かもしれません。