12月26日

後場市況1「年末年始の相場展望」

 日経平均株価は、寄付き直後に一時375円高まで上昇しましたが、86円高まで失速して前場を終えました。NYダウ先物は、9時過ぎに一時109ドル高まで上昇しましたが、12:10時点で80ドル安まで下落しました。ドル円は、10時頃に一時110.7円近くまで円安に進みましたが、12:10時点で110.5円であり、それでも今朝から40銭ほど円安です。上海総合株価指数は、12:10時点で0.1%安です。

 NY原油の電子取引は、10時頃に一時43.4ドル付近まで上昇しましたが、12:10時点で42.7ドルです。NY金の電子取引は、10時頃に一時1268ドル付近まで下落しましたが、12:10時点で1276ドルまで上昇しております。

トランプ大統領は昨夜、記者団に対して、「米国には世界でも有数の優れた企業があり、こうした企業は非常によくやっている。米企業は記録的とも言える数字をたたき出している。従って私は今がとてつもない買いの好機だと思う。まさに素晴らしい買いの好機だ。」と述べました。これにより今朝からリスクオンの流れが強まりました。しかし、トランプ大統領が、「政府がいつ再開するかわからないが、壁を手に入れるまでは再開しない」と述べたことで、今朝からのリスクオンの流れが失速したようです。

今朝からのマーケットは、トランプ大統領発言に振り回される相場展開となっております。そして、米政府機関の一部が22日から閉鎖されており、27日から再開する米国議会が注目されております。

米国企業の10~12月期決算発表スケジュールは下記の通りです。

1月9日:デルタ空港

10日:ブラックロック

14日:シティーグループ

15日:JPモルガン・チェース、チャールズシュワブ、ユナイテッド・グループ、ユナイテッド・ヘルス・グループ、ファスナル、キンダーモルガン

16日:アルコア、バンク・オブ・アメリカ、バンク・オブ・NYメロン、コメリカ、ゴールドマン・サックス・グループ、CSX,モルガン・スタンレー、USバンコープ

17日:アメリカン・エキスプレス、キーコープ、ネットフィリップス

1月第4週&第5週が10~12月期決算発表の山場となります。米国株が12月になって大幅下落となりましたが、米国企業の10~12月期決算発表シーズンが迫ると、過去最高水準の米国企業利益を背景にした「米国株への押し目買い」の動きが強まることも考えられます。特に1月15日から米国企業の10~12月期決算発表シーズンが本格化するだけに、1月第2週からの米国株式市場が上昇基調を強める可能性もあります。それだけに、米国企業の10~12月期決算発表シーズンを見据えて、「年末年始付近でリスク志向の銘柄に対する押し目買い」も一考かもしれません。