12月26日

天然ゴム市場パート2

 13時時点での東京ゴムは、RSS3で2.5円安、TSR20で0.6円高となり、先月下旬からの上昇力の大きかったRSS3が下落し、上昇力が小さかったTSR20が小幅高となっております。

 東京ゴムRSS3におけるファンドの買い越し売枚数は、12月10日時点で9873枚でしたが、12月25日時点で4788枚まで減少し、買い越し枚数が10営業日で半分ほどにまで減少しました。そうしたファンドの手仕舞いの買い戻しが東京ゴムRSS3を大きく上昇させました。

 一方、東京ゴムTSRにおけるファンドの売り越し枚数は、12月10日時点で1159枚ですが、12月25日時点で1389枚であり、10円業日で買い越し枚数が2割ほど増加しました。これにより東京ゴムTSR20は、東京ゴムRSS3ほどの上昇力がなかったようです。

 昨日のタイ・バンコクのRSS3現物価格がキロ当たり45.5バーツ(約154.2円)であり、これにキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すると、輸入採算価格が約162.2円となります。それに対して東京ゴムRSS3先限が5.5円ほど割高です。一方、昨日のタイ・バンコクのTSR20現物価格がキロ当たり43バーツ(約145.8円)であり、それに対して東京ゴムTSR20先限が0.9円ほど割安です。

 輸入採算価格に対して東京ゴムRSS3先限が5.5円ほど割高ですが、6月限という時間的価値における投機プレミアムを考えると、投機プレミアムがかなり小さいように感じられます。一方、東京ゴムTSR20先限が産地価格を下回っており、6月限という時間的価値の投機プレミアムがマイナスとなっている状態ですから、東京ゴムTSR20先限に対する値ごろ買いも一考かもしれません。