1月10日

天然ゴム市場

 昨日の上海ゴムの夜間取引が0.6%安となり、上海ゴムの上値の重さを嫌気して本日の東京ゴムが下落して始まったようです。上海ゴム5月限(取引中心限月)は、1月4日の夜間取引で一時1万1920元まで上昇しましたが、週明けから3日連続で1万1600~1万1800元付近で小動きを続けております。

 東京ゴムRSS3は、昨年11月21日に一時151円まで下落しましたが、その後は比較的安定した上昇トレンドを続けております。東京ゴムRSS3は、昨日までの4営業日で16円ほど上昇したことにより、本日は、朝からスピード調整となっているようです。さすがに4営業日で16円の上昇は、ハイペースすぎたのかもしれません。

 昨日終了した次官級の米中通商協議では、中国が米国からの農業・エネルギーなどの製品やサービスを相当量購入することを約束しました。ただ、「相当量購入」の詳細までは発表されませんでした。この続きは、今月23~25日に開催されるダボス会議中に行われる可能性が高いとされている米中首脳会談となりそうです。

中国国家発展改革委員会は1月8日、自動車や家電などへの支出を促す政策の導入を計画していることを明らかとしました。そして、9日遅くには、小規模企業への与信と税負担軽減の措置に関する詳細を発表しました。小規模・零細企業を対象に向こう3年間で年間2000億元(約3兆1800億円)規模の減税を実施するそうです。中国政府が本格的に景気テコ入れ策を投入することになったので、しばらくは中国関連銘柄に注目かもしれません。