1月10日

白金市場パート2

中国国家発展改革委員会は1月8日、自動車や家電などへの支出を促す政策の導入を計画していることを明らかとしました。それにより、中国の自動車販売台数が増加する可能性も高まりました。それにより、自動車触媒用パラジウムの需要増加が予想されます。

 パラジウム需要の約77%がガソリン車などの自動車触媒に使用されます。そして、自動車触媒用パラジウム需要の25.9%が中国、24.6%が米国となり、世界最大の自動車販売市場である中国市場と米国市場でパラジウムがより多く使用されます。

米国の地質調査所(USGS)の発表では、2017年の世界の白金生産量が約200トン、世界のパラジウム生産量が約210万トンです。そして、世界の白金生産の71%が南アフリカ、11%がロシアです。一方、世界のパラジウム生産の37%が南アフリカ、38%がロシアです。パラジウムも白金も同じ白金系金属であり、白金鉱石の採掘の副産物としてパラジウムが採掘されてきました。

東京パラジウムは、2003年~2005年頃に600円付近まで下落し、2008年10~12月には500円付近まで下落しましたが、今では4150円まで上昇しております。中国の自動車販売台数は、この10年間で2.5倍となり、この15年間で4.5倍となりました。それにより自動車触媒用パラジウムの需要増加が加速しました。

中国のガソリン車における排ガス規制は、2006年2月から国3(ユーロ3相当)が適応され、2011年5月から国4(ユーロ4に相当)が適応されました。そして、2013年12月から国5(ユーロ5)が適応されました。ただ、北京市は、2017年1月から京6(ユーロ6に相当)にまで排ガス基準が引き上げられました。中国全体では、2020年7月より国6(ユーロ6に相当)にまで乗用車の排ガス基準が引き上げられます。それにより、これまで以上に触媒用パラジウム需要が増加すると見られております。

中国では、深刻な大気汚染問題が続いているので、高性能な自動車触媒が必要であり、それが自動車触媒用パラジウムの需要増加を加速させております。近年では、インドでも中国並みに深刻な大気汚染が拡大しているようです。2018年~2010年の3年間で100万オンスのパラジウムが不足すると見られているだけに、パラジウムの上昇基調はしばらく続きそうです。それを受けて、「自動車触媒におけるパラジウムの代替銘柄としての白金」への注目が高まる可能性に注目かもしれません。