3月18日

天然ゴム市場パート2

 本日10:15時点の上海ゴム5月限(取引中心限月)は、0.4%安の1万1870元です。これから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万1870元-900元)÷1000kg×16.61円=約182.2円です。それに対して東京ゴム5月限は、本日10:15時点で3.2円ほど割高です。東京ゴムRSS3の当限価格が輸入採算価格を19.5円ほど下回っている状態ですが、それと同様に上海ゴムも産地現物価格を大幅に下回っているようです。

 昨年11月からの3カ月半にわたる上昇トレンドでは、産地現物価格と東京ゴムとが足並みを合わせて上昇し続けましたが、ここにきて産地現物価格が年初来高値付近で高止まりを続けている反面、東京ゴムと上海ゴムが高値から大きく下落しました。上海ゴムは、3月4日に記録した年初来高値からトン当たり1100元(キロ当たり約18.3円)も下落しております。そして、東京ゴムRSS3の5月限も、3月4日に記録した年初来高値から19.3円ほど下落しております。

ここにきて、年初来高値水準で高止まりを続ける産地現物価格に対して、東京ゴムと上海ゴムが今月4日の高値からキロ当たり18~19円ほど大きく下落しました。上海ゴムと東京ゴムのこの2週間の急落でも年初来高値付近で高止まりを続けている産地現物価格の堅調さに注目でしょう。ここまで産地現物価格が下げ渋ると、東京ゴムと上海ゴムの期近限月が今月納会にかけて産地現物価格付近まで急伸する可能性もあります。