3月28日

前場市況2

米10年債利回りが今朝から再び下落し、リスクオフの流れが再び強まりました。11時時点でNYダウ先物が110ドル安、日経平均株価が398円安(1.8%安)、上海総合株価指数が0.5%安です。

 昨年11月上旬には、米10年債利回りが3.24%付近まで上昇したことで米国株を圧迫することとなり、NYダウが下落基調に転じました。それによりNYダウは、昨年11月上旬から12月下旬にかけて4000ドルほど大幅下落しました。しかし、今度は、米10年債利回りが2.5%を割り込み、米3ヶ月物利回りも割り込む「逆イールド」となり、景気後退が意識されるようになってきました。

 米10年債利回りが昨年11月上旬に3%を上回った時は、「2019年の米国の利上げ見通しは年4回」となりましたが、現在では、米10年債利回りが2.5%を割り込み、「年内に0.3%の利下げ」を織り込むまでに変化しました。たった4か月間でここまで利上げ観測が後退したことは、かなり驚くべきことです。しかも、NYダウが昨年12月下旬から4000ドルほど上昇しているだけに、ここからは、「NYダウの下落を中心としたリスクオフの流れが強まる」と考えるべきかもしれません。

 

 
NYダウの日足
米10年債利回りの日足


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